たらい回し

【漢字】たらい回し
【読み】たらいまわし
【意味】面倒な物事の処理を他人に押し付けること。
【例文1】救急患者が病院をたらい回しされた。
【例文2】病院をたらい回しで処置が遅れた。

たらい回しをテーマにした記事

たらい回しされるのが常です

社会で生きていると、役所に行く機会が色々とあるものです。
その役所で嫌だなと思うのが、あちこちの場所にたらい回しされる事です。
こちらは役所の手続きに慣れていませんから、違う場所に行ってしまう事があります。
そうすると、どこそこの部署に行ってくれと言われます。
それでその部署に行ってみると、一部の手続きしかできず、それ以外の手続きはまた別の部署に行ってくれと言われる事があるのです。
この様にあちこちにたらい回しされて、手続きが完了するまでに時間と体力を消費してしまいます。
また手続きが完了しても、書類に不備があるとかで、再び役所に赴く事があります。
そしてまた、あちこちに部署をたらい回しされる事があるのです。
昔は役所の人の対応が悪く、あちこちたらい回しされるのが常でした。
しかしここ最近は、役所の人の対応も大分改善されて来ていて、昔の様にたらい回しされる事も少なくなりました。
一か所で様々な手続きが完了されるようになっていて、昔の様にあちこちの部署にたらい回しされる事が無くなってきています。
ですから昔ほど、役所に行く事が嫌でなくなりました。
しかし役所の手続きがややこしいのは昔と変わっていないので、出来る事なら役所には行きたくありません。

責任をたらい回しにする取引先

以前契約していた会社は、何かトラブルがあるとすぐに責任をたらい回しにするようなところがありました。例えば納期なのに商品が届かないとか。担当者に聞いてみると、違う部署の担当者と連絡が取れない、向こうの方でチェックしていなかったみたいだ、などと必ず自分ではなく他の誰かが悪いと言うんです。何回も担当者が変わりましたが、みんな同じことを言うんですよね。それこそ、何かマニュアルがあってそうしているのかと思いました。
こういうことが続くので、毎回何かあった時に話が進みません。人間のやることですから時には失敗もあると思います。しかし、失敗がわかってからもその対策が進まないというのには困りました。それだけではなく、誰に聞いても自分は悪くないからと他の人に責任をなすりつけるので、正直それが困りましたね。結局、この会社とは取引をしなくなってしまいました。

誰だって責任を負うのは怖いです。個人的には責任の取りやすさも問題なのかなと思いました。例えば、何かトラブルがあった時に異常に怒ったり査定を下げるような上司がいたら責任を取ることを考えてしまいます。あそこまでみんながみんな責任をたらい回しにするということは、そういう環境が出来上がってしまっているのだと思いました。

たらい回しは最初が肝心

たらい回しは悪い意味で使われますが、元々はそういう曲芸があったようです。
まず体を一度寝かせてから両足を思い切り上げ、リズムを取りながら足の裏でたらいを回し、次の人に渡していくという何とも面白そうな芸です。
今時どこに行ったらそんな芸が見れるのか知りませんが、悪い意味で使われるたらい回しは、自分の身に起こると本当に迷惑なものです。
問い合わせにしても苦情にしても、電話や窓口で次々によそに回されると、本当に嫌気が指します。
最初は単なる問い合わせのつもりでも、最後は怒り爆発、苦情を言いたくなる気持ちもよく分かります。

しかし悲しいことに、逆の立場を経験したことがあるのです。
銀行に勤めていた頃、定期預金の係だったのですが、回ってきた電話を受けると既にお客様がご立腹です。
まだこちらはもしもしという途中だったのですが、思い切り遮られ、とにかく怒号が響いていたのはよく覚えています。

どうやら最初に普通預金の係につながり、次に為替係、そこで終わらずなぜか融資係に回され、最後に回ってきたのが私の所属する定期預金係でした。
話にならないほどの怒号が続くので、結局私も上司に回してしまうという落ちが付くのですが、本当に怖い一件でした。
ところでそのお客様、そもそも何の用で電話をかけてきたかは今となっては覚えていないのですが、たらい回しはされるほうはもちろん、後半になるほど受ける方も迷惑で困ったものです。
一番最初の対応がいかに大事かを教えられた出来事でした。