一目置く

【漢字】一目置く
【読み】いちもくおく
【意味】囲碁からきた言葉である。ルールにのっとって弱者が先に碁石を一目置くことから、自分よりも優れた人に敬意を示す意味になった。
【例文1】彼は新人ながら一目置く存在だ。
【例文2】彼女の人生に一目置く。
【例文3】誰もが一目置く逸材だ。

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実力差というものは一目置く程度では埋まらないものです

一目置くとは囲碁から生まれた言葉で、弱いほうが勝負に先立って盤面に一目先に置かせてもらうことを由来としています。
実際に囲碁をやってみれば分りますが、ある程度の力量差があれば一目や二目はあっという間に追いつかれ覆されてしまいます。
まあ、あまりに実力差がある場合などは一目置くなどという表現は使用されません。
使用されないというよりも使用すべきではないという方が正しいでしょう。
一目置くとは大抵の場合、同期や同格の集団にあって一歩抜きん出ている状態を指すようです。
その道の達人や自分の師匠筋にあたる人物に一目置くなどと言ったら鼻で笑われることでしょう。
一目置くは、一目置くことで勝負になるかもしれない相手に対して使うものだからです。
将棋で飛車角落ちで勝負するような実力差ならば、一目置くの範囲には全く入りません。
それは、胸を借りるとか稽古をつけてもらう、ほとんど負けることが分っている状況で指導を受ける状況です。
指導する先達が教え上手で、指導を受ける側が意欲的に技能を吸収しようとすれば、面白いくらいサクサクと上達するでしょう。
その場合は圧倒的な実力差は悲観すべきものではなく、むしろありがたく思うことになります。

誰もが一目置くような、そんな自分だけの何かを手に入れたい。

1つのことを極めた人は、誰もが一目置くような存在になります。
ここまで行きついている人に共通して言えるのは、同じ人間として、年齢問わず1歩先を行かれているような気がします。一般常識云々というものではなく、人間とし物事の見方が変化しているように感じます。何か、大人びた、先を見据えた見方をしている方が多く、すべて正しそうに聞こえてきます。
私も、極めようと努力していることがあります。それを極めたところでどうなるというものですし、さらに上には上がいるのだろうと覚悟もしています。しかし、この学びにより、すでに今現在で得ているものも多々あります。それを通じてできた友人。没頭するという集中力の強化。そこから派生する出来事による、予備知識の蓄積とまだまだ私の気づいていない何かがあるとも思っています。
1つのことを極めた人は、人間的に大きく感じます。その極めた人も、私のように自己分析を行って、それを自分の自身に繋げている、だからこそ自分が大きく見えるのだとわかっているのではないでしょうか。
1歩ずつですが、早くその域に達するよう努力する次第です。