月に叢雲、花に風

【漢字】月に叢雲、花に風
【読み】つきにむらくもはなにかぜ
【意味】名月に雲がかかって見えない、風が吹いて花が散るようにいい事、楽しいことは邪魔が入りやすい。
【例文】図書館で勉強していたら騒がしい高校生たちがやって来た。月に叢雲、花に風で迷惑だ。
【例文】デートの時に限って残業で月に叢雲、花に風だ。

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儚いからこそ美しい「月に叢雲、花に風」

絶好調のときほど用心しなければならないとよく言われます。
スポーツ選手などでも去年まで絶好調だった選手が今年になって突然調子を落としたり、怪我で調子が取り戻せなくなることもあるからです。
クリエイティブな職業の場合は、良いものが出来てしまうと次回作るものに思い悩んでしまうこともあります。
芸能界においても名前が知られるようになった有名人は妬まれることも多くなり、周りのことを嗅ぎまわられスキャンダルが出ることもあり、成功者は孤独だという話しも聞きます。
「月に叢雲、花に風」という言葉がありますが、もともとは月でも花でもなかった人が突然目立つようになってしまい、環境の変化に戸惑ってしまうこともあるようです。
月は目立つ存在であるからこそ雲に隠れた際にもそれを意識されやすく、花もまた同様に風が吹くことで散ったことを意識されてしまいます。
春になると咲き誇る桜などは同時に吹き荒れる風のせいですぐに散ってしまうことからもそれが言えると思います。
これらのことからも目標や夢を達成することよりも、それを維持し続けていくことの方がよっぽど難しいことのように思えるのです。
そして同時に、そのときにしか見ることのできない儚いものだからこそ、美しいものはより美しく見えるのかもしれません。