黒山の人だかり

【漢字】黒山の人だかり
【読み】くろやまのひとだかり
【意味】日本人の黒髪からきている。大勢の人が集まって山のように見える様子。
【例文1】バーゲンセールで黒山の人だかりで賑わう。
【例文2】リニューアルオープンで黒山の人だかり。
【例文3】ロケ地がファンでいっぱいで黒山の人だかり。

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茶髪の人が集まっても「黒山の人だかり」?

大勢の人が一つの所に集まっている様子を「黒山の人だかり」と表現します。
イメージとしては、昔の街頭テレビ。まだ今のようにテレビが普及していない時代、大都市の街中に街頭テレビが置かれ、多くの人がテレビの前に群がって、夢中になって放送を見たという様子が、写真や映像に残っています。
「街頭テレビに群がり、力道山のプロレスの試合に夢中になる人々の、黒山の人だかり」は、たいへん有名な昭和のワンシーンと言っていいでしょう。
この言葉がいつごろ生まれたのかはわかりませんが、日本人の頭髪が黒いために、「黒山」と表現されたことは間違いありません。黒い髪の人が集まっている様子がまるで黒い山のように見えるとうわけですね。
ということは、たとえばある世代のあるタイプの人だけがたくさん集まるシーンで、そこにいる人のほとんどが茶髪の場合は、使えない表現ということになるのでしょうか。
確かに、見た目が「茶色い山」の場合、わざわざそれを「黒山」に喩えるのは、無理があります。
そこで、思いついて、「外国にはこういう表現はあるのか」を、ちょっと調べてみました。
「金山の人だかり」というような表現があったらおもしろいと思ったのですが、私が調べた限り、残念ながらそういう表現は見つかりませんでした。