鼻持ちならない

【漢字】鼻持ちならない
【読み】はなもちならない
【意味】我慢できないほど不愉快である。
【例文】口臭が鼻持ちならない。

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生理的嫌悪感がよく表れている「鼻持ちならない」という表現

「その人の言動について、どうにもがまんできないほど不快だ」という意味で使われる言葉に、「鼻持ちならない」という表現があります。
「彼のキザなふるまいを見ていると、本当に鼻持ちならない」などという使い方をしますが、よく考えてみると、不思議な言葉ではないでしょうか。
そもそも「鼻持ち」という言葉は、「鼻持ちならない」以外では使われることがありません。「鼻持ちが、ならない」という意味だろうという推測はできても、肝心の「鼻持ち」がわからないのです。
調べてみたら、「鼻持ち」という名詞には「臭いのをがまんする」という意味があるのだとか。つまり、「臭いのをがまんすることに耐えられないほど臭い」のが、「鼻持ちならない」という状態ということなのでしょう。
人間は五感で不快を感じるものですが、特に嗅覚で感じる不快感は、生理的にがまんができないものです。たとえば人から、「見た目が嫌い」とか「声が嫌い」と言われるより、「臭いから嫌い」と言われた方が傷つくに違いありません。
鼻持ちならないという言葉に説得力があるのは、嗅覚は、他の感覚以上に強い生理的嫌悪感を抱かせるものだからなのではないでしょうか。
それで連想するのが「クサい芝居」という表現。「見ていられない芝居」というよりも、「クサい芝居」と言った方が、その嫌悪感がよりダイレクトに伝わってきます。
人間にとっての嗅覚には、そうした特徴があるのでしょう。