猿芝居

【漢字】猿芝居
【読み】さるしばい
【意味】演技が嘘だとバレバレ。見透かされた嘘。
【例文1】挙動不審が猿芝居だとバレる。
【例文2】下手な猿芝居はもうやめろ。
【例文3】いつまで猿芝居を続けるつもりだ。

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猿芝居はすぐにばれる

「猿芝居」の語源は「サルに衣装を身に着けさせて芝居のまねをさせること」であり、これは一種の見世物である。そこから転じて、下手な芝居をあざけていう言葉で、「すぐに見透かされてしまうような浅はかな企み」を意味する表現として今日では使われています。

「猿芝居」というのは日常生活ではどちらかというとユーモアを交えて使うことがよくある言葉ではないでしょうか。例えば、「夫が何か妻に隠し事をしており、妻は真実を知っているにもかかわらず彼の猿芝居をずっと何も言わずに見続けている」というような場面があると思います。明らかに妻からすれば彼の行動や素振りは単なる猿芝居にしか思えないんですけどね。

先日、我が家でも夫の猿芝居をみる機会がありました。夫は「タバコをやめた」と私の前で断言していたにもかかわらず、ある日、彼の机の上にタバコが置かれているのを私は目にしました。そのとき「あれ?タバコやめたって言わなかったっけ?」と問うと、「あ~、これは同僚が忘れて帰ったのを預かっているだけなんだ」と彼の猿芝居が始まりました。本人はそんな猿芝居をして本当に私が信じているとでも思っているのだろうか、と思わずあざ笑いせずにはいられない私の心境、わかりますか。あまりにも猿芝居の度が行き過ぎて思わず返す言葉さえありませんでした。

猿芝居をする

私はよく猿芝居をします。職場で飲みに行く時も家内がうるさいので猿芝居をして今日は古くからの友人と飲みに行くからといったたぐいのことを言います。妻は信じ込んで気持ちよく飲み会に送り出してくれます。しかし、職場の仲間と飲みに行っているのです。いつも週に何度も職場の仲間と飲みに行くので妻もあきれていていい顔をしないのです。飲みから帰って来たときもいかにも古くからの友達と飲みに行ったように猿芝居をします。妻は全然気づいていません。悪いと思いながらも猿芝居してしまうのです。会社でも時々猿芝居をする時があります。どうしても帰りたくなる時があって、そこで猿芝居です。お腹が痛くなったと全然お腹は痛くないのですが、わざと痛そうな顔をして上司に報告します。上司もそれは大ごとだ、病院に行くなり、家に帰るなりしなさいとのことで行ってくれます。私はお腹が痛そうに会社を出るわけです。さすがにこんな時は猿芝居はしたのですが、なんとも後腐れが悪い気がします。しかも次の日はまた嘘の上塗りをしなければなりません。自分でも何か大嘘をついたような嫌な気持ちになります。出来るだけ猿芝居はしない方がよいとは分かっていても、ついついしてしまいます。