身の程知らず

【漢字】身の程知らず
【読み】みのほどしらず
【意味】自分の立場や能力をわきまえない人。
【例文1】彼女に近づこうなんて身の程知らずもいいとこだ。
【例文2】稼ぎもないのにお嬢様に近づこうとは身の程知らずだ。
【例文3】庶民の分際で身の程知らずだ。

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自称身の程知らずの友人

友人は自称「身の程知らず」です。
友人は若いうちに結婚し離婚まで経験しているシングルマザーで同い年のわたしに比べたら人生の経験値が高すぎます。
子ども達も大きくなりましたが、自分はまだバリバリの現役。仕事に励んでいます。
彼女は中卒です。実家が貧しく、就職をして家を支える選択肢しかなかったとの事でした。15歳からずっと働いています。なんとか大検を取り、今は中小企業で事務員をしています。
彼女はとても綺麗でスラッとしており、俗に言う中卒のシングルマザーとは違うイメージです。
とても子どもがいるようには見えないし、派手さもなく上品な雰囲気で普通のキャリアウーマン然としています。
かなりモテたようですが、再婚もせず離婚して20年お母さんとしてがんばってきました。
そろそろ恋愛とかしてもいいんじゃないの?という話をすると嫌がるのですが、彼女にはそろそろ自分の幸せを掴んでも許されると思うのです。
綺麗だし一人でいるのはもったいない、と。
でも彼女は言います。「わたしは理想が高くて身の程知らずだからだめなの。」じゃあどんな人が理想なのか聞いてみると、仕事をがんばっている人なんだそうです。そんな人たくさんいるのになぁ・・・
でも彼女を見てるとかっこいいなって思います。
素敵なのに謙虚な人って素敵です。

身の程知らずとは

「身の程知らず」とは、その名の通り自分の身分や能力の程度をわきまえないさまや人のことを言います。
例えば自分は平凡な家で育ってきたのに、いいとこのお嬢様を好きになってしまった人に対して身の程知らずだなと言ったりします。つまり自分の身分をしっかり理解してそれにあった行動を取れない人のことをいいます。
私がこれまでにこの人は身の程知らずだなと思う人がいました。それは、新入社員として私の下に入ってきた人のことです。自分は新入社員で知らないことも初めてのことも多いのに、私や上司に同じ口調で話してきたことです。自分の立場と周りの立場を本人は理解していなかったのでしょう。自分のことを過大評価してしまう人は特に身の程知らずになる行動が多いと思います。どんなに周りと馴れ合いがあったとしてもやはり自分は新入社員なのだからという身の程をしっかり知って自分より上の人には敬語を使い敬うべきだと思います。
このように身の程知らずと思うような人は案外自分の周りにたくさんいるものです。身の程知らずになってしまうと周りに迷惑をや不快感を与えることもあります。後で後悔しないように自分の身分や地位をしっかり理解した上でそれに伴った行動をしていきたいと思います。