帰心矢のごとし

【漢字】帰心矢のごとし
【読み】きしんやのごとし
【意味】実家や故郷にすぐにでも帰りたいと強く思う。
【例文1】故郷を出て30年。この年になると帰心矢のごとし。
【例文2】慣れない田舎暮らしで帰心矢のごとし。
【例文3】家族が恋しくなり帰心矢のごとし。

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寂しくなる帰心矢のごとし

私は九州出身です。九州の田舎で育ち就職も九州で過しました。ある時会社の人事異動で、本社のある県に転勤命令が降りました。とても迷いましたが、1回きりの人生その県にかけて見るかと思い転勤を承諾しました。最初に思ったのは九州弁ですが、その県は全く方言が違います。それから色々なことを思いました。食べ物の違い。その土地の人間性の違い。土地勘がないから不便である。九州の友達に会えないなど、帰心矢のごとしでした。お陰で心労が重なって心身症になっていきます。九州が本当に懐かしくなってきました。週末には無理してでも九州に帰省しました。帰省すると今度は本州のある県に帰りたくなくなります。夢にまで故郷が出てきました。帰心矢のごとしです。私はそこで思いました。このまま転勤族になってしまうのは嫌であると言うこと。結論に達したのです。第2の人生を歩むことを決意しました。そして退職して故郷に帰ったのです。色々と言われました。あんな大企業に入って勿体無いとか後々後悔するとか、でも自分の人生です。帰心矢のごとしと思って男が第2の人生を歩み出した。もうあと戻りは出来ないと。今はしっかりと地に足を付けて頑張っています。