風の便り

【漢字】風の便り
【読み】かぜのたより
【意味】間接的に噂を聞く。
【例文1】元カノが金持ちと結婚したと風の便りで聞く。
【例文2】彼はギャンブル漬けで荒れていると風の便りで聞く。
【例文3】同級生が出世したと風の便りで聞く。

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風の便りで聞いた、彼の降格。

私が独身だった頃の話です。私がその会社で仕事をしていた頃、私には好きな人がいました。既婚者で子どももいました。友達も交えて、ご飯を食べに行ったこともあります。それからはよく、仕事の相談をするようになりました。その人はちょっと上の立場で主任だったので、会社の不満や悩みをよく聞いてもらったし、メールでのやり取りもよくしていました。仕事上ではそれほど接点はなかったけど、仕事以外の時間ではよく、話をしました。プライベートな話もそのうちするようになりました。何年もそのような中、私は自分の事情で仕事を辞めることになりました。その人にも挨拶とお礼を伝えました。既婚者であった上司との密な連絡も、私は仕事を辞めてからは一切、やめました。好きだったけれど既婚者です。冷静になったときに、ふともうやめようと思ったのです。その人との連絡はなくなりましたが、同期や友達とは今でも仲が良く連絡を取っています。会うこともあります。
たまに、主任だった上司のことを思い出したりします。そんな中、私は風の便りでその人が、主任から社員へと降格したと聞きました。わざわざ、事務所に貼り紙までしてあったそうです。
風の便り。どこからか聞く噂です。本当のことはわかりません。私も連絡先は知っていますがもう、私から連絡することもないし、したとしても聞くことはできません。
長年その会社に主任として働いてきたその人に何があったのか。どういう気持ちでいるのか。風の便りなので本当かどうかもわかりませんが、私の中では何気なく気になったまま過ごしています。