海の物とも山の物ともつかない

【漢字】海の物とも山の物ともつかない
【読み】うみのものともやまのものともつかない
【意味】海で取れた物なのか山で取れた物なのか得体の知れないことから、この先どうなるかわからない、見通しがつかない。
【例文1】海の物とも山の物ともつかないギリギリの生活を送る。
【例文2】会社経営がこの先、海の物とも山の物ともつかない。
【例文3】独り身だと老後が海の物とも山の物ともつかない。

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「海の物とも山の物ともつかない」人たちもやがて輝く芸能界

芸能界にはいろいろな人たちがいます。
ジャニーズという芸能界では有名な事務所では、「海の物とも山の物ともつかない」ような、まだまだ子どもというくらいの年齢の少年に踊りや歌などさまざまな芸事の技術を教えて、やがて青年となるころにはテレビでもよく顔を見るようになり、ファンクラブもでき海外でも人気が高いという結果を生みます。
それにしても、現在活躍している彼らの「海の物とも山の物ともつかない」ころの写真を見ると、どこにでもいそうな子どもだから驚きです。
それは磨けば光る宝石の原石を見分けるようなことなのかもしれません。
また、ジャニーズのようなタレントとはちがって、芸人と言われるような人たちにはもっと「海の物とも山の物ともつかない」ような人が大化けしてしまうことがあります。
そして、一般的な社会ではちょっと通用しないといったタイプの人が、案外芸能界ではトップの位置にいたりするので不思議です。
普通ではないからこそ、普通の我々から見れば輝いているタレントであったり、普通の範囲内では落ち着かないタイプだからこそ、たくさんの人を感動させる俳優になったり、面白い芸人になれたりするのかもしれません。
それを見抜く目を持つ人がいるのも芸能界です。

「海の物とも山の物ともつかない」ウナギ蒲鉾

「海の物とも山の物ともつかない」とは「海とも山ともつかず」とも言います。「どのようになるか、どのようなものかいずれとも決めかねることの例え」です。これはもちろん、多くは成長過程の子供や新人会社員などに使われる言葉ですが、生物でいえば代表格はウナギでしょうね。ウナギは浜名湖などで養殖されていることから、淡水魚と思われていますが、実は東京大学の研究のよるとニホンウナギの産卵場はグアム島に近いマリアナ諸島西方海域の北赤道海流中にあるそうです。万葉集にも「むなぎ」として滋養強壮に良い食べられる生き物として出てくるにもかかわらず、その生態は謎に包まれていて産卵場が判明したのも最近のことです。不思議です。しかし、近年では絶滅危惧種に指定され、土用の丑の日に食べようとしても多くが中国からの輸入で、国産のウナギの値段は高騰しているのが実情です。そこで登場したのが、ウナギの蒲焼風蒲鉾です。うなぎの蒲焼をイメージした魚のすり身で作った練り製品で、皮の部分にも焼き目がついて香ばしく、しかも1枚でビタミンB1の成人男性の1日に必要な摂取量が摂れるという優れものです。お値段は国産のウナギに比べたら5分の1程度で、蒲焼のタレもちゃんとついているのです。よく開発したものだと思います。これも日本人のウナギ愛のなせる技かもしれません。これこそ「海の物とも山の物ともつかない」逸品です。