稼ぎに追いつく貧乏なし

【漢字】稼ぐに追いつく貧乏なし
【読み】かせぎにおいつくびんぼうなし
【意味】真面目に働いて稼いでいれば貧乏する事はない。
【例文1】稼ぎに追いつく貧乏なしで、いい暮らしができるのも両親のおかげです。
【例文2】稼ぐに追いつく貧乏なしとはよく言ったものだ。
【例文3】コツコツ働いて稼ぐに追いつく貧乏なし。

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「稼ぎに追いつく貧乏なし」ではなく「稼ぐに追いつく貧乏なし」

「稼ぎに追いつく貧乏なし」という慣用句を知っている人もいれば、全く聞いたこともない、知らないという人も多いのではないでしょうか。「稼ぎに追いつく貧乏なし」というのは間違っていて、正確には「稼ぐに追いつく貧乏なし」が正しいようです。ただ、言葉というのは時代と共に変化していくものですから、もしかしたら「稼ぎに追いつく貧乏なし」の方が主流になるかもしれませんね。

「稼ぐに追いつく貧乏なし」という慣用句の意味は、お金がない、貧乏で困っていると悩んでいる暇があるのならば働け、常に精を出して働けば、貧乏で苦しむことはないという意味です。確かに一生懸命に働けばお金が入ってくるというのは小学生であっても理解することができます。

しかし、この慣用句は現在の経済状況、時代にそぐわなくなってきていると思います。長い間、日本はデフレ経済に悩まされてきました。現在でも日本経済の不況は続き、社会全体に閉塞感が漂っています。いくら常に精を出して働いたとしても、給料は上がらず、サービス残業といった賃金不払いの時間外労働を強いられる状況です。働いても働いても薄給のままというのも珍しくないのが現代の日本です。

ブラック労働というものが浸透してしまっている日本の労働環境において「稼ぐに追いつく貧乏なし」という慣用句はそぐわなくなってきているのではないでしょうか。