臥薪嘗胆

【漢字】臥薪嘗胆
【読み】がしんしょうたん
【意味】成功や復讐のために困難に耐え抜く。
【例文1】レギュラーを勝ち取るために臥薪嘗胆の思いで練習した。
【例文2】臥薪嘗胆でリベンジに燃える。
【例文3】痩せて元カレに臥薪嘗胆で見返してやる!

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臥薪嘗胆の由来を知るとあまり使いたいとは思えなくなります

臥薪嘗胆という言葉は、紀元前5世紀頃の中国で実際にあった史実に由来しています。
簡単に言いますと、手酷く負けたけれど命ばかりは助かり敗北の恥を雪ぐためドン底の状況から頑張って再興して復讐戦に勝利しましたという話です。
「臥薪」は、固く凹凸だらけの薪に横たわり身体を痛めつけて復讐心を忘れないようにしたという故事に由来します。
「嘗胆」は、苦い胆をなめることで敗北の苦さを思い起こそうとした故事に由来します。
この話の何に嫌悪感を感じるかというと、話に登場する主要人物が皆が皆非業の死を遂げていることです。
呉という国の王が父前王の仇を討つため「臥薪」の末に戦に勝ちますが、部下の進言を聞き入れず降伏した相手を殺さなかったため、後日逆に打ち滅ぼされます。
進言した部下は、親の仇を討つために他国から流れてきた身でしたが仇討ちをするまえに相手は死んでしまいます。
墓を暴いて死体を鞭打ち辱めることで溜飲を下げますが、この事も関係してか主君から死を賜ることになります。
「臥薪」して再起した相手を打ち滅ぼしたのは「嘗胆」して敗戦の恥辱を忘れなかった越という国の王です。
しかし後に、功績のあった有能な臣下をざんげんにより失うなどして国はほどなく衰退します。
仇を討ったり討たれたりした結果、残らず不幸な結末を迎えてしまったという具体的で有名な例です。