鬼の居ぬ間に洗濯

【漢字】鬼の居ぬ間に洗濯
【読み】おにのいぬまにせんたく
【意味】怖い人やうるさい人がいない時にゆっくりくつろぐ様子。
【例文1】今週は口うるさい上司が出張だ。鬼の居ぬ間に洗濯できるな。
【例文2】今夜は妻が不在で鬼の居ぬ間に洗濯だ。
【例文3】部長が不在で鬼の居ぬ間に洗濯だ。

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「鬼の居ぬ間に洗濯」って、何を洗濯するの?

この間の土曜日、いつもの飲み仲間といつもの居酒屋で一杯やっていた時、その友人がこんなことを口にしました。
「今日はカミさんが実家に用があって泊りがけで出かけたから、2日間のんびりできる。まさに、鬼の居ぬ間に洗濯だよ」
「それはよかったな」と答えて、ふと、「ところで、何を洗濯するの?」と不思議に感じました。このことわざはよく使われますし、私自身使ったこともあると思います。けれど、これまで一度も「洗濯」について考えてみたことはありません。
文字通りに解釈すれば、「怖い人や厳しい管理者がいないから、衣服を洗濯する」ということになりますが、これは意味が解りません。友達の場合、うるさい奥さんがいないから、奥さんの代わりに洗濯をするというな、変な意味になってしまいます。
そのことを友達に指摘すると、「たしかに不思議なことわざだね」と言い、「調べてみよう」ということになりました。
今はスマホですぐに調べられるから、こんな時、便利です。調べて「なるほど」と納得。洗濯するものは「命」だとわかったからです。
温泉旅行などに行くことを、よく「命の洗濯」と言いますが、「鬼の居ぬ間に洗濯」も、命の洗濯をして、ゆっくりくつろぐという意味でした。
この歳まで知らずに来ましたが、このことわざ、私のようによくわからないまま使っている人は少なくないのではないでしょうか。