八方美人

【漢字】八方美人
【読み】はっぽうびじん
【意味】どこから見ても欠点がない美人が転じて、誰にでも愛想よく振る舞う。よく思われようと要領よく付き合う。悪い事ではないが、周囲からはマイナスイメージが持たれる。
【例文1】八方美人をねたむ女子社員。
【例文2】あの子誰にでも八方美人だよね。
【例文3】八方美人で何が悪い?

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八方美人はたくさんいる

私の周りには八方美人がたくさんいるように思います。子供が幼稚園に通っており、園でママさんとお話ししたりママ会に誘われていくこともよくあります。何人か仲の良いママさんグループがあるのですが、その中でも特に仲良くしているママさんが二人います。ママ会がない日でもその人とは個々でもよくランチしに行ったり、お互いの家に子供と遊びにいったりしていました。気の許す相手だと思っていたので愚痴や噂話などもよく話していました。ですが、ある日グループでママ会をしているときに個々ではあまり遊ばないママさんからそういえば聞いたよなどと仲が良いと思っていたママさんにしか話していない内容を言われたのです。その日ちょうど仲の良いママさんはママ会を欠席していたのでそのことについては話していません。ですが、周りからそういう風に言われることが多くなっていったので仲が良いと思っていた二人にも本音で話すことはなくなりました。話す内容も選んで話すようになってしまいました。やはりママさん同士は噂話がつきものですからそういう情報はすぐに回ってしまうのです。八方美人だなと思ってしまいました。波風がたたないよう、あまり噂話などはせずに接していこうと思います。

八方美人でいるよりも、大切な人と深い関係を築きたい

八方美人とは、誰に対してもいい顔をするようなふるまいのことを表す言葉です。近頃よく、店員さんに横柄な態度をとる人のことが話題になります。そんな人よりは、八方美人の方がマシな気がしますが、誰に対してもいい顔をするというのは考え物です。愛想のいい人は好かれますが、いい人でいたいがために、自分の意見や考えがなくなってしまうのは困ったものです。誰に対しても賛同していると、AさんとBさんが違う意見だったとき、Aさんの前ではAさんに賛同、Bさんの前ではBさんに…となり、結局どっちなの?となってしまいます。でも八方美人の人はそれが矛盾していることに気づかないので、そうやって人に合わせていい顔をしてしまうのです。
誰にも嫌われずに生きていくのは不可能なことです。時には、N0と言える強さも必要です。また、自分が大切に思っている人には、自分の本当の気持ちを伝えたいものです。偽って相手に合わせて得られる好意は、脆いです。八方美人であることよりも、大切な人と本当の気持ちを伝えあえる関係を作ることの方が、人生を豊かにするはずです。誰からも好かれなくてもいい、自分の大切な人にさえ好かれていれば…と割り切って生きていけるとラクですね。