火事あとの釘拾い

【漢字】火事あとの釘拾い
【読み】かじあとのくぎひろい
【意味】
【例文】

火事あとの釘拾いをテーマにした記事

火事あとの釘拾いだとわかっていてもやってしまう

「火事あとの釘拾い」は、大きな損失があった後に、小さな倹約をしてもあまり意味がないというような意味ですが、私にも似たような経験があります。

私は数年前に車の故障で、一度に多額の損失を被ったことがありました。
予想していなかった故障だったのですが、外車だったということもあり、多額の費用がかかっていました。

車は普段の生活に必要不可欠だったので、車を使わないわけにもいかず、結局は借金をして車を修理することになりました。
その時に車検もあったので、さらに費用がかかってしまい、一度に大きな損失をしてしまいました。

その後、私は何とか節約をしなければと思い、食費の節約を始めました。
食費の節約をしても、たかが知れていて、結局は数千円の節約にしかなりません。

車の費用は何十万円もかかっていて、さらに借金をして利子もあるのに、数千円の節約だけではどうにもなりません。

それは自分でも分かってはいたのですが、こういう時は何でもいいから節約をしなければいけないという気持ちになってしまいます。
そのため、目先の細かい節約を始めてしまい、時間がかかる割には大した節約にもなりませんでした。

今思えば、もう少し冷静になり、車を買い替えて軽自動車にするなど、根本的に経費のかかるものから節約を考えていけば良かったと後悔しています。

カフェのコーヒー断ちは火事あとの釘拾いなのかと思うと悲しい

「火事あとの釘拾い」ということわざを初めて聞いた時に、家事になってしまったけれども、火事場から釘を拾って少しでも役立てようという転んでもただでは起きないようなイメージをもったことがあります。
夫にそう言ったところ、笑われてしまいました。
「そんな燃えた釘は酸化鉄になってしまって、もう、鉄ではないから使い物にならないんだよ。」と科学的なことを言われてしまいました。
夫が科学的に証明したようにこの「火事あとの釘拾い」も無駄な事という意味で用いられるようです。
つまり、大損をした後でちょこちょこ節約したところで、なんの意味のないと言う意味です。
お屋敷を燃やして、役に立たない釘を拾っても意味がないってことなんですね。

さらに、夫が、まるで今の私の現状のようだと続けて笑っていました。
というのも最近の私は外に出かけてもカフェでコーヒーを飲まずに、自宅に帰ってから、コーヒーを飲んで節約をしています。
先日、私の奥歯が2本、インプラントになったのです。
その際にものすごくお金がかかったので、虫歯が一本もない真っ白な歯の夫に悪いなあと思い、いつも外出先のカフェで飲んでいたコーヒーをやめたのです。
私のこの節約の小さな努力が夫には「家事あとの釘拾い」と感じたようです。
一生懸命節約しているのになあとちょっと悲しいです。