三十六計逃げるに如かず

【漢字】三十六計逃げるに如かず
【読み】さんじゅうろっけいにげるにしかず
【意味】計略がうまくいかなかった時は、あれこれ考えるより逃げるのも策略である。
【例文1】どうやらブラック企業のようだ。三十六計逃げるに如かずで辞める。
【例文2】10年経っても実らない。諦めも三十六計逃げるに如かずかな。
【例文3】作戦変更。三十六計逃げるに如かずだ。

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「三十六計逃げるに如かず」は兵法とは関係なし

「三十六計逃げるに如かず」は「形勢が不利になったときは、 あれこれ思案するよりも、逃げてしまうのがいちばんよい。転じて、めんどうなことが 起こったときには、逃げるのが得策であるということ」です。この言葉は「兵法三十六計」という兵法書と関係があるのかははっきりしません。数ある兵法書の中で有名なのは孫武という人が記した「孫子」という兵法書です。紀元前500年頃のもので孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝敗は運ではなく人為的なものだとして、勝利を得るための指針を理論化し、本書で後世に残そうとしたものです。1972年に中国山東省臨沂県銀雀山の前漢時代の墓から出土した竹簡に記されたもの竹簡孫子が原典に近いとされています。文字通りお墓の中にまで持っていくほど愛読した人がいるのでしょうね。「孫子」の中には現代でもビジネスに使えるような名言が入っています。例えば「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」は相手のことをよく調べ情報を掴み、また自分のこともよく理解しておけば百戦錬磨であるということです。また、実戦の際に参考にしたのが、日中戦争時の毛沢東だと言われています。「孫子」のような兵法書もビジネスなど平和利用だったらいいのですが、実戦には利用してもらいたくないですね。