八面六臂

【漢字】八面六臂
【読み】はちめんろっぴ
【意味】多方面で活躍をする。
【例文1】仕事に母に妻にと八面六臂で尊敬する。
【例文2】芸能活動・飲食店オーナーと八面六臂の活躍だ。
【例文3】モデル業兼社長業を八面六臂でこなす。

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多方面で大いに活躍することを指す

「あの人は様々な方面で、大いに活躍している。まさに八面六臂の活躍ぶりだ」などと言う言葉を、一度はお聞きになった方も多いと思います。
八面六臂というのは、一人の人がいくつもの方面にわたって大活躍をすることを指す言葉ですが、もとは八の顔、六の腕を持つ仏像のイメージから生まれた言葉です。
「臂」とはすなわち、腕のことなのです。
多くの顔や腕を持つ仏像のごとく、一人の人があらゆる方面で活躍するさまを八面六臂の大活躍などと言うようになったのです。
もともとこの言葉が生まれたもととなった仏像とは、インドの鬼神、阿修羅の仏像だそうですが、この仏像はなんと三面、三つの顔しか持っていません。
ですので八面六臂という言葉は、後世の人がもともとの由来となった仏像に関係なく作り出した言葉なのです。
八面六臂が定着した今、その言葉の成り立ちに疑問を持つ人もいないでしょうが、今度聞いたりする機会があったら、インドの阿修羅像や、言葉の成り立ちなどに思いを馳せるのもいいかもしれませんね。