独活の大木

【漢字】独活の大木
【読み】うどのたいぼく
【意味】うどの茎は大きいが柔らかく材木にも適さない。体ばかり大きくて何の役にも立たない者をいう。
【例文1】引越しの荷物運びをお願いしたが、体の割には力もないし動きも遅いし独活の大木だな。
【例文2】君は図体ばかり大きくて独活の大木だな。
【例文3】体ばかりの独活の大木でがっかりだよ。

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「独活の大木」ではなかった「かたあしだちょうのエルフ」

「独活の大木」は「独活は茎が長大でも、柔らかくて役に立たないことから、身体ばかり大きくても役に立たない人のたとえ」を言います。、1971年度青少年 読書感想文全国コンクール課題図書に「かたあしだちょうのエルフ」という絵本があります。 作者は小野木学さん。エルフは子どもたちを背中にのせて走ることができるほど、巨大なダチョウ。ある日子どもたちを乗せていた時にライオンに襲われて片足を失います。片足で満足に動けず、餌もとれなくなったエルフ。しばらくは仲間や子どもたちが餌を運んでやっていましたが、次第に忘れ去られやせ細っていきます。ある日、ヒョウに襲われたエルフは子どもたちに背中に乗るように言うと、必死でヒョウと戦い撃退します。子どもたちがお礼を言って降りると、エルフは木になっていたというお話です。ダチョウは黒いので、黒が特徴的な迫力ある絵本です。最期にエルフが木になってしまいますが、それでもエルフはみんなのことを見守り続けるというラストは大人でも心に染み入るものがあります。片足というハンデを負ったことで役に立てないような気持ちで悲しくなっていたエルフで、周りからは「独活の大木」のように見られていた彼でしたが、命を懸けて子どもたちを守り抜くのです。一度読んで欲しい一冊です。