顎を出す

【漢字】顎を出す
【読み】あごをだす
【意味】疲れると顎が出ることから、疲れて果てて動けない様子。
【例文1】20時間のフライトに疲れて顎を出す。
【例文2】金策に走り回り顎を出す。
【例文3】経営難状態に顎を出す。

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疲労困憊の状態を指す「顎を出す」

疲れ切っている様子を指して「顎を出す」と言いますが、この言葉を聞いたことのある人は多いと思います。
体が疲労の極に達し、手足が動かず、顎だけが前に出てしまうー疲れ切って、もはや二進も三進もいかないことを指すときに使う言葉です。
あまりにも長い時間、歩い足り走ったりして疲れ切ると、足が動かず顎だけが前に出てしまうものですが、そのことからこの言葉が生まれました。
「あのマラソン選手、よほど疲れ切ってるんだね。もう顎が前に出ちゃってるよ」「あの旅行者は、長旅の疲れで顎が出ちゃってるね。休んだ方がいい」などといった調子で使われます。
また、肉体的に疲労困憊しているときのほかに、精神的な疲れにも使われることがあるようです。
例えば、「あまりにも仕事の量が多すぎて、顎を出してしまった」などという場合、仕事量の多さにもうお手上げだ、という状態を意味します。
人間の肉体だけでなく精神も同じように疲労するものであり、両方の場合でこの言葉が使われるのは自然なことといえるかもしれません。
この言葉が使われるのは「ちょっと疲れた」などという生易しい状態のときではなく、もうどうにもならない位に肉体的、精神的に疲労しているときです。
もしあなたが余りに忙しい毎日を送っていたら、「顎を出」す前に休養してくださいね。