根も葉もない

【漢字】根も葉もない
【読み】ねもはもない
【意味】何の根拠もない嘘。
【例文1】根も葉もない噂話にあきれる。
【例文2】嫉妬で根も葉もない噂を流す。 
【例文3】根も葉もない噂はどこから来るのか。

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迷惑な根も葉もない噂

小学生くらいの女の子なら一度は経験した事はあると思います。
4年生くらいになると友達関係がはっきりして近所や親の交友関係をきっかけにしてグループができてきます。

クラスで人気のある子はみんなが一緒にグループを組みたいと狙っています。
私の友達も人気が高くていつも入れ替わり立ち代わりに私たちのグループに入ろうとするのですが、
近所で仲のいい友達同士で親まで知り合いの私たちの関係には容易には言うことができませんでした。

ところがある保護者懇談会での事、
A子の母親が「あるグループに入りたいのに固まってしまって入れてもらえないから悲しい思いを娘がしている。」と言ったのです。
その子はバレエやピアノを習っていていつも可愛い服を着ていました。
友達ならちゃんといる子に見えていたのです。
その子からの遊びの誘いを受けたこともありました。
自分から遊びに行ったこともあります。
その母親だって知っているはずなのにおかしいいとグループのみんなは思いました。
そのうち担任の先生に呼び出されて「みんな意地悪したの?あなたが何か言ったっておっしゃっているのよ。」と次は私に話を持ってこられたのです。
何のことか全くわからずに何も言えないでいると先生は「まさかと思っていたのよ。少しでいいからみんなを入れてあげなさい。」と言いました。

それから私たちはほかにも4人を足した8人で行動するようになりました。
でもA子は入っていませんでした。

次の保護者懇談会でもA子の母親が訴えたのですが、先生は、
「みんな努力して受け入れています。何か意地悪のようなことがあったとも考えられません。根も葉もないことです。」
そう言ってくれたと母から聞きました。
それから一応はみんなに気を使いながら過ごしました。
とは言っても子どもですからしばらくしたら忘れて好きなように過ごしていました。

A子は中学に入って良い友達ができていました。
今から思えば何とかグループに入りたかったのでしょう。

根も葉もない噂に翻弄された小学校時代

テレビや週刊誌には、様々なネタが次々と出てきますが、その中には根も葉もないことも多いといいます。それが成り立ってしまうのは、人が噂を好きで食いついてしまうからだと考えます。
自分自身、今は平和に暮らしていますが、子どもの頃は根も葉もない噂に悩まされることもありました。ひどかったのが、小学校高学年の頃。思春期で、恋愛に関して敏感な子が多く、誰が誰を好きだとか勝手に話しては盛り上がっていたものです。今となっては笑い話ですが、当時、全く好きではなかった男子と両想いとか、向こうが好きみたいだとか噂されてつらかったのを思い出します。どうして、根も葉もない噂が広がってしまうのか、すごく不思議でした。ちょっとした発言や、たまたま目が合ったところなどをいちいち拾って、話をでっちあげるのです。
結局、大人になってもワイドショーなどで芸能人のスキャンダルなどで盛り上がるのは、この小学生の噂話好きの心理と変わらないのではないでしょうか。本当の情報もあれば、根も葉もないただの噂もあります。そのようなことにいちいち振り回されず、自分で情報を見極めるようにしたいものです。小学生の頃苦しんでいた自分に、気にすることじゃないと言ってやりたかったです。